決算書の活用について
2026/09/02
◎「決算書」は税金を計算するためだけのものではありません
会社を経営されている方の中には、「決算書は税務署に提出するために作るもの」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、法人税や消費税の申告を行うためには、決算書の作成が必要です。
しかし、決算書にはそれ以上に重要な役割があります。
それは、会社の現在地を把握し、これからの経営を考えるための材料にすることです。
◎売上や利益だけでは会社の状態は分からない
「今年は利益が出ているから大丈夫」と考えていても、必ずしも資金繰りに問題がないとは限りません。例えば、売上が増えて利益が出ていても、売掛金の回収に時間がかかっていたり、借入金の返済額が大きかったりすると、手元の資金が不足することがあります。反対に、一時的に赤字になっていても、十分な資金を確保しており、赤字の原因と改善策が明確であれば、直ちに経営上大きな問題になるとは限りません。
そのため、
・売上は伸びているか
・利益率は改善しているか
・固定費は適正か
・借入金の返済に無理はないか
・手元資金は十分に確保できているか
といった点を総合的に確認することが重要です。
◎決算書を「経営」に活用する
決算書を経営に活用するためには、前年度との比較だけでなく、月ごとの推移や予算との比較を行うことも有効です。
例えば、売上高が前年より増加しているにもかかわらず利益が減少しているのであれば、「仕入価格が上昇しているのか」「人件費などの固定費が増えているのか」など、その原因を分析します。
原因が分かれば、価格設定の見直しや経費の削減など、具体的な経営改善につなげることができます。
また、今後の売上や経費、借入金返済などを予測して資金繰りを確認しておけば、「数か月後に資金が不足する可能性がある」といった問題にも早めに対応できます。
◎会計・税務・経営を一体として考える
経営上の意思決定では、会計・税務・経営を切り離して考えることが難しい場面があります。
例えば、設備投資を行う場合でも、
「投資によって利益がどの程度増えるのか」
という経営面だけでなく、
「減価償却費はいくらになるのか」
「税負担にどのような影響があるのか」
「借入れを行った場合でも資金繰りに問題はないか」
といった点まで検討する必要があります。
節税だけを優先して多額の支出を行い、結果として手元資金が不足してしまっては本末転倒です。
重要なのは、会社の成長や資金繰りまで含めて総合的に判断することです。
◎当事務所では経営面まで含めてサポートしています
黒田公認会計士事務所では、公認会計士・税理士・中小企業診断士としての知識や経験を活かし、税務申告や会計処理だけでなく、財務分析、資金繰り、経営改善などについてもご相談を承っております。
「決算書は作っているものの、経営に活用できていない」
「利益は出ているのに、なぜかお金が残らない」
「今後の資金繰りについて不安がある」
といったお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
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黒田公認会計士事務所
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